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コーチングの発祥

コーチングは、スポーツの世界より生まれました。
1970年代、アメリカのテニスコーチであった W. ティモシー・ガルウェイが指導するに当たって「どうしたら雑念を追い払い、本来の能力を邪魔させることなく上達することができるのか。」ということを探究し、全く新しい「からだと心のメカニズム理論」を編み出したのが始まりです。

このメカニズムについて書かれた著書『インナーテニス』は全米スポーツ界の大反響を呼び、多くのスポーツ選手の結果に貢献をしました。
その後、欧米ではスポーツだけでなく、ビジネス界にもこの理論をとり入れられ、各人の内側の能力を引き出すスキルとして急速に広がり、多くの企業が突破的な結果を生み出しました。
日本には1990年代にコーチングが入ってきて、現在はビジネス界だけでなく、教育の分野や医療の分野への導入が進んでいます。

コーチングとは?

コーチングは、簡単に言うと 「コーチングは行動をひきだし結果をつくるためのコミュニケーション技法」 です。

日本でも有名なコーチの一人榎本英剛さんは、コーチングをこのように定義しています。
「コーチングとは、一言でいえば『個人の自己実現をサポートするシステム』です。」
〜『部下を伸ばすコーチング』( PHP 研究所)より〜

岸英光さんは、
「 コーチングは、コミュニケーションを通じて、相手が成し遂げたいことを見つけ出し、どうやったら実現できるかを探究し、行動を促し、実際に結果を創りだすことをサポートするスキル」 
〜『コーチング・センスが身につくスキル』あさ出版より〜

ティモシー・ガルウェイは、  
『会話や人間としてのあり方を通じて、クライアントが本人の望む目標に向って、本人の満足のいく方法で進むことを促進する環境を生み出す技術である』 
〜『新インナーゲーム』日刊スポーツ出版より〜
と定義しています。

つまり、コーチングとは、人が能力を発揮するようになったり、行動のとり方が全く変わってくるようにサポートするコミュニケーションの 技法なのです。
コーチングといえば、よく上司・部下との関係において有効だということが言われていますが、ビジネスにおいては上司が部下の能力を引き出したり行動を促したりするのに有効であるだけで、実はどんな人間関係にも有効に使っていくことができるのです。
最近では、親子関係への導入が進み、母親が子どもにコーチング的な会話をすることで、子どもの能力の芽を開かせていくことができたり、今までできなかった行動ができるようになったりすると注目されてきています。
そのほか、友人関係、恋愛関係にも有効で、お互いの関係がより深まったり、発展したりとさまざまな効果を生み出しています。

コーチングの特徴

「コミュニケーション技法」は、コーチングだけでなく、カウンセリング、メンタリング、ヘルピング、アファメーション、等さまざまなものがあります。それぞれの技法によって、得られる結果・成果は違います。

たとえば、カウンセリングは「心を癒すことが」が目的なので、受けた結果として「癒し」や「気づき」が得られます。しかし、コーチングでは「癒し」を得ることは期待できません。コーチングの目的は、「個人の能力を引き出し、自己実現をするサポートをすること」ですので、カウンセリングで扱うような心理的な問題は扱わないからです。

コーチングでは心理的、内面的なことを掘り下げるかわりに「分別」をして、実際の「行動」を引き出していきます。
そして、引き出された「行動」を続けていくことによって、いつの間にか心理的な問題も解消していた、ということはよくあります。

たとえば、日常生活で、うまくいかない仕事、うまくいかない人間関係、うまくいかない恋愛などがあったとき、一人であれこれ考えたり、思い煩うことで「悩み」になっていきます。それを「分別」して、「行動」に移していくうちに悩みが解消してしまうことはよくあるのです。そのことによって、人間関係がよくなったり、仕事のスピードが上がったり、成果を出せるようになったり、新しい能力を発揮できたり、 などさまざまな結果が得られるのです。

つまり、コーチングの特徴の 1 つは、いかに人が行動をとめるかという人間の心理メカニズムに注目し「分別」をして、徹底的に 「行動を引き出す」 会話をしていくことにあります。

コーチングとカウンセリング

  コーチング カウンセリング
対象 ・特定分野におけるパフォーマンス向上を期待している人(目的意識のはっきりしている人)が中心 ・精神的な問題を抱えている健常者が中心
イメージ ・目標達成のための手ほどきとしてのイメージが強い
・ゼロからプラスの方向に向かってベクトルが伸びている場合が多い
・やや治療的な色彩が強い
・マイナスからゼロに向かってベクトルが伸びている場合が多い
関係性 ・コーチはクライアントが求めているものを一緒に創りだすパートナー
・コーチとクライアントの関係性はパートナーシップに基づいている
・一般的には、あくまでもクライアントとカウンセラーという関係に終始
・カウンセラーとクライアントとの関係は固定的(ヘルピング法等、一部例外はあり)
時間軸 ・未来志向が強い ・過去から未来に渡って広く行われる
ゴール ・クライアントの外的変化によるパフォーマンス向上が実現すること
・クライアントに具体的な結果がでること
・クライアントの内面変化による行動変容が実現すること
コーチングとティーチング

コーチング ティーチング
組織構造 フラット組織 ヨコ型組織
ラーニング・オーガニゼーション
(学習組織)
ピラミッド型組織タテ型組織
官僚組織
人間関係 パートナーシップ(対等な関係性)無条件の受容・信頼
存在への承認
支配・従属的
条件付の受容・信頼
呼称 ○○さん ○○先生
結果・影響 能力の発揮、本人の気づき、成長、 パラダイムシフト 技術、知識の習得
プロセス クライアントに適した方法を選択する必要がある マニュアルにしたがって実施する
成長の源 本人の気づき 方法の理解と反復練習によるマスター
コミュニケーションの中心概念 相手の話に耳を傾けること ティーチャーの考えを正しく伝えること
ソリューション 部下・現場・本人が答えを持っている 上司・権威者が答えを持っている
模範解答 存在しない たくさんの正解と可能性を認める 存在する
人間観 自己実現欲求をもっている 低次欲求を持っている
コミュニケーションの 中心的手段 質問中心 指示命令・指導中心
コーチングの特徴
マズローの欲求5段階説
コーチングで得られる結果

コーチングで得られる効果は多岐にわたります。コーチングを受けた結果としては、質・量ともに追求される必要があります。

【目標】具体的で分析可能な結果の変化
◇人数、金額、大きさetcの数値の変化(ex.売上増加、顧客増加等)
◇時間の短縮(ex.目標の早期達成、技術上達の速度の変化等)

【目的】行動・結果の質的な変化
◇ 自主性・責任・創造性 ・自立・目的意識・対人影響力・本来の自分誇り・イキイキさ・ バイテリティー・チャレンジ ・ 意図・創造性・明確さ・パートナーシップ

仕事生活
■会社の上司・部下などと関係を改善する
■仕事で効率よく結果を出すことができる
■自分の本当にやりたいことが発見できる
■今まで不可能だと感じていたことに可能性が見出せる
■ 仕事で成果を出したり成功をする   など

プライベート
■夫婦や親子の会話がスムーズになる
■子供のやる気を会話で引き出すことができる
■友人との信頼関係が深まる、付き合うのがラクになる
■欲しいモノを手に入れる   など

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